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わくわくドキドキ市民活動 (2006年12月)
北区内で活動しているボランティア団体を広くご紹介するページです。NPO法人東京都北区市民活動推進機構(愛称KiVo)の広報部メンバーが、直接、活動の現場に伺って取材をしています。今年度は「みにきたWeb(北区市民活動情報サイト)」の利用団体を取材していきます。
グループかすたねっと
『みにきたWeb利用上手な団体表彰』で「伝わってくるで賞」を受賞した『グループかすたねっと』は、知的障がい児の余暇活動グループで、13年前から活動しています。障がい児の親ごさん達が運営に当たっており、月1回の定例会で活動の反省や打ち合わせを行っています。
活動は、料理教室と和太鼓教室、レクリエーション活動の3種類。料理教室は、班ごとにメニューを決めて、材料を皆で買い物に行くことから始めます。各人の障がいの程度に合わせて「できることを楽しく」やっているそうです。和太鼓教室は、障がい者に理解があり、創立40周年を迎える民族歌舞団『荒馬座』(板橋区清水町)の座員の方に教えていただいています。
<左写真:和太鼓教室での様子>
10月22日(日)、今月のレク活動に同行して秩父の小松沢レジャー農園まで行ってきました。朝9時、池袋駅に高校1年生から社会人までの10人の会員と2人のお母さん、15人のボランティアさんが集まりました。社会人の会員に付き添うヘルパーさんも一緒です。
みにきたWeb担当の渡辺直美さんにお話を伺いました。『みにきたWeb利用上手な団体表彰』の受賞については、「びっくりしました。利用させて頂いているのに賞までいただくとは…。ありがとうございました」ということです。渡辺さんはボランティアさんの窓口担当もしていて、「北区の他に、板橋区や豊島区の情報誌や大学のボランティアセンターに募集を出しています。」この日はボランティアさんが多く集まったため、渡辺さんを含めて、今月のレク担当以外のお母さんたちはお留守番でした。
レッドアロー号の中で、代表の戸辺明美さんとお話しました。「毎回、レク活動の行き先は2名ずつの親が交替で場所を決めています。活動がスムーズにいくよう、必ず細かい実踏をして、予定を組んでいます。私は今回、担当なんですよ。」「月によって、ボランティアさんの人数を確保できない時もあるので、今回のように子どもの数より多く参加がある時も、とにかく興味を持って下さる多くの方々との繋がりを大事にしたいので、お断りすることは滅多にありません。初めて参加する方が多い時でも、10年来参加してくれている方が毎月必ず数名いてくれるので、とても助かっています。」
今日初めて出会ったお兄さんと手をつないで、ニコニコしながら歩いている少年がいる一方で、皆から離れがちな子もいて、ベテランのボランティアさんが臨機応変に対応しています。
レジャー農園では、まず、お餅つきをしました。交替でお餅をついた後、丸めてあったあんこ玉をくるんだ「あんこ餅」や、しょう油と大根おろしをからめた「おろし餅」にして皆で歓声をあげながら頬張りました。その後、川で「鱒つかみ」です。冷たい水にびっくりしてしゃがみこんだ女の子に「大丈夫?」と声をかけている2人の女性ボランティアは、この日が2回目の参加。きっかけは、「板橋のボランティア通信を見て」「私は体育館にあったのを見て」と、参加のきっかけを話してくれました。
昼食時、鉄板焼きをしながら、周囲のボランティアさんとお話しました。よく冗談を言っては皆の笑いを誘っている男性は「10年位前から来ています。(ここの会員の方と)家が近いということもあって、ずっと参加しています」とのこと。今日が初めてという学生さんは、「(紹介者とは)教職の授業が一緒なんですけど、『すごく楽しいから』って誘われて来ました。楽しいですね。」
腹ごなしに裏山を登り、その後、バスでぶどう狩りの場所へと移動しました。甘いぶどうを食べて、日が暮れる頃に池袋に到着。出口にはお母さん達が迎えに来ており、ボランティアさんから子ども達の様子を聞いています。笑い声が混じり、和やかな雰囲気です。渡辺さんは、ボランティアさん達に次の活動の案内を配っていました。
一日、同行させていただき、会員の親子さんたちに加えて、初参加の方から10年以上のキャリアをもつベテランの方まで、大勢のボランティアさんとお話することができました。活動は、子ども達とボランティアさん達に限らず、ボランティアさん同士の出会いと交流の場でもあると感じました。そして勿論、取材した私にとっても素敵な出会いとなりました。
お会いしたお母さん方は快活でよく動き、笑顔と気遣いがとてもステキでした。設立して13年、途中から加わってきた会員もいらっしゃるとお聞きし、「こんなに楽しそうなんだから、仲間に入りたくなるだろうなぁ」と頷けました。(取材:KiVo広報部 我妻澄江)
(1)団体立ち上げの
時期・きっかけグループ設立1993年。障害を持って生まれてしまった我が子に、学校と家の往復だけでなく、さまざまな体験をさせたいと願う数名の親が集まって、活動を始めました。当初は、「遊び」の少ない子どもたちが楽しめる、リトミックのみの活動でした。
(2)活動目的 余暇活動をとおして、将来にわたる楽しみや趣味につながることを見つけたり、親以外の人の介助によって行動することに慣れて、子どもの世界を広げること。また、公共のルールを守ることや社会的なスキルを身につけることにもつなげていければと願って活動しています。
(3)活動状況 月例の活動は3つです。レクリエーション活動(遠足や体験形式)、お料理教室、和太鼓教室。
夏休みには合宿なども恒例です。
(4)会員数・会員構成 13組の親子(現在、高校1年生〜社会人)
板橋区在住者が多い。
(5)会の運営 親が運営しています。月1回の定例会。会報『かすたねっと通信』を毎月発行。月例の活動は2〜3名の親が当番で、企画・実施しています。会費4,000円/月(他にレクリエーションにかかる費用は実費で各自が負担)
(6)活動を通して得たもの 集団行動の苦手な子どもたちに、「みんなで何かすると楽しい」という気持ちが芽生えました。また、ボランティアさんの輪が広がり、活動のみならず様々な場面で手を貸してくださっています。
(7)近日中の参加可能な活動
12月3日(土)和太鼓教室
12月9日(土)お料理教室
1月27日(土)レクリエーション活動:柴又散策
(8)会の活動のPR
会員は、高校1年生〜社会人までの13名。知的障がい(自閉症やその周辺の発達障害)です。でも、みんな体力には自信があります。最近体力に自信の無くなった親に代って、一緒に活動してくださる方、ご連絡ください!
(8)連絡先
戸辺明美(代表) TEL&FAX:03-5398-1096
★北区を中心とした市民活動の情報を提供する『みにきたWeb』(下記HPアドレス)を、皆さんも是非一度、ご覧になってください!
(HPアドレス:http://minikita.kitaku.net/ )
上記の取材については、北区市民活動推進機構ホームページ上でもご紹介しています。また、写真を多数使用した壁新聞『ぷらざニュース』を作成し、 「北区NPO・ボランティアぷらざ」サロンコーナーに掲示してあります。どうぞ、ご覧下さい。
2006年12月5日更新版
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